「ドライフルーツや干し野菜の作り方、知りたいな」
「どのくらい干せば良いのかな?」
そんな方にむけてこの記事では、干しネットを利用した干し野菜、ドライフルーツの作り方を紹介しています。
果物や野菜を切る際のポイントや作る工程、3日~5日後の乾燥状態を、写真つきで説明しています。
ブログ管理人の失敗を元に、実際に外に干す時の注意点もお伝えしていますので、これから干し野菜やドライフルーツを作りたいと思う方の参考になる記事です。
干しネットなら虫や鳥の心配なし、でも強風には注意
ざるで干すと、虫や鳥の心配がありますよね。しかし干しネットなら、その心配なく安心して野菜や果物を外に干すことが出来ます。
天気の良い日に洗濯物と一緒に外に干し、夕方取り込む、といった感じです。
写真の干しネット、30㎝×20㎝の3段を使用したよ!
写真のような干しネットなら、チャック式で、出し口が大きいため、食材の出し入れが、簡単に出来ます。
干せる量ですが、このサイズ(30㎝×20㎝ 3段)で一度に、りんご、キウイ、バナナ各1個ずつを干せます。
大根であれば、およそ1/2本分並べられます。(切る厚さによって代わりますので、目安として下さい)
もっとたくさん干したい方は、より大きいサイズを選んでみて下さい。
小さく畳んで置けますので、かさばらずに収納できます。
管理人ポイント:強風の日は、室内で
天気の良い日に、外に出しておくだけで干し野菜が作れる干しネットですが、ここでひとつ注意点があります。
それは、雨の日だけでなく、強風の日も外干しは控えた方が良いという事です。
乾燥のためには、風のある日の方が良いのですが、逆に強すぎる日はむいていません。
干しネットの編み目が細かくても、それ以上に微細なほこりや砂は、入って来てしまいます(以下の写真)。
干しネットだから大丈夫と思って外にだしたら、汚れちゃった
それなので、天気が良くても、強風の日は、例え干しネットでも、室内干しの方が良いです。
日が当たる場所なら、室内だけでも干すことは可能です。
「切って干すだけ」 自家製ドライフルーツの作り方
まずは、ドライフルーツ作りの手順を紹介します。行ったのは、12月~2月の天気の良い日です。
用意するモノ:干しネット(3段 30㎝×20㎝)、包丁、まな板、キッチンペーパー
今回干した果物は、りんご、キウイ、みかん、パイナップルです。
- 手順①:果物を、包丁で薄く切る
- 手順②:キッチンペーパーで水気をとる
- 手順③:干しネットに並べて、風通しの良い所に干す
手順①:果物を、包丁で薄く切る
果物ごとに、切り方のポイントを説明します。
りんご:縦に薄く切り、さらに半分に切る。
よく洗い水気を拭いた後、包丁で縦に薄くスライスします。厚さは約5~7㎜くらい。
縦に切った後、さらに半分に切ります。種は取ります。
ちなみに、りんごの皮はむきません。りんごの皮にはポリフェノールが含まれていて、アンチエイジング効果がありますし、皮ごとの方が栄養的にもお得だからです。
管理人ポイント:切る時は、スライサーより包丁が良い
包丁ではなく、スライサーでカットすると、かなり薄くなります。その場合、数が増えるため、並べるスペースも、必要になります。
スライサーで切った方は、薄すぎて食べても物足りなかった
ヨーグルト等に入れて食べるのなら、良いと思いますが、個人的には、包丁で切ることをおすすめします。
キウイとみかん:包丁で輪切り
みかんは洗って水気を拭いた後、上下の部分を除いて、輪切りにしました。
キウイは、皮をむいた後、約5~7㎜の輪切りにします。
パイナップル:芯はとって、薄切り
パイナップルの芯は取り、5㎜くらいの薄切りにしました。
手順②:キッチンペーパーで、水気を拭き取る
キッチンペーパーで、果物の水気を、よくふき取ります。
手順3:干しネットに並べて、風通しの良い所に干す
天気が良く、風通しの良い所で干します。
夜は室内に干しました。外に出していた時間は、一日8時間ほどです。
3~5日後:パイナップルが美味しい
12月~2月の天気の良い日に、3日~5日間外に干した状態です。天候や時期、干す場所によって、乾燥状態は異なります。ひとつの目安としてください。
市販されている『パリッパリ』なドライフルーツを想像していたのですが、完全に水分が抜けているわけではない、セミドライな状態です。
5日間乾燥させたりんご
5日後、皮はぱりっと乾燥していますが、実の部分は、まだ柔らかい所が残っています。
実は乾いたスポンジのような食感。素材そのものの味です。
3日間乾燥させたキウイ
3日後の状態です。水分が抜けて種の部分は、しっかり固くなっています。種の周りは、多少ふにゃっとしています。
逆に酸味が増しました。すっぱくて、かみ応えがあります。
5日間乾燥させたみかん
5日後の状態です。皮はパリパリです。実の部分はまだ水分が、かなり残っています。
パリっとした皮と、水分の残った実の部分、これはこれで美味しいです。
5日間乾燥させたパイナップル
5日後の状態です。かなりパリッとしています。
むちっとした触感で、噛み応えがあります。美味しいです。個人的にパイナップルが一番おすすめ。
超簡単で美味しいドライフルーツヨーグルト
試しにヨーグルトと和えたら、かなり美味しかったので紹介します。そのまま食べるよりおすすめ。
用意するもの:プレーンヨーグルト、お好きなドライフルーツ
作り方:プレーンヨーグルトに、お好きなドライフルーツを入れて、冷蔵庫で一晩寝かせたら、出来上がり。
ヨーグルトの水分をドライフルーツが吸って、ヨーグルトがクリームチーズのようにもっちりしました。ドライフルーツの甘さのみで、さっぱりと食べられます。
干し椎茸、干し大根の作り方
続いて、干し野菜の作り方です。基本的な作り方はドライフルーツと同じ。薄く切って、水気を拭いて、干すです。
用意するモノ:干しネット(3段(30㎝×20㎝)を使用しました)、包丁、まな板、キッチンペーパー
- 手順①:干したい野菜を包丁で薄く切る
- 手順②:キッチンペーパーで水気をとる
- 手順③:干しネットに並べて、風通しの良い所に干す
椎茸と、大根を干してみました。
干し椎茸の作り方
干すときは、カサを下に軸を上にします。
これは、カサを上にしておくと胞子が落ちて、しなびたり黒ずんだりしてしまうからです。
生の椎茸を保存する時も、同じ方法が良いよ!
ちなみに椎茸は、干すことでその栄養価がアップします。
しいたけの「エルゴステロール」は、紫外線を浴びることでビタミンDへと変化します。そのため、調理前に30分~1時間干せばビタミンDは何と10倍!食物繊維やビタミンB1も10倍にアップするので、美容効果もバツグンです!
『その調理、9割の栄養捨ててます!』「監修」東京慈恵会医科大学付属病院 栄養部 世界文化社
『その調理、9割の栄養捨ててます!』によりますと、室内で栽培された椎茸の、出荷時のビタミンDはほぼゼロとの事です。また、市販の干し椎茸の中には熱風で乾燥させたものもある為、干し椎茸でも、生の椎茸でも、天日干しする事が、確実にビタミンDをモノに出来る方法です。
干し大根の作り方
大根約400gです。皮はむきません。縦に薄く切り、そのあと繊維にそって、細切りにしました。
キッチンペーパーで、水気をよくふきとり、なるべく重ならないように、ネットに並べます。
3日間乾燥させた椎茸と大根
3日後の椎茸です。
3日後の大根です。かなり細く、小さくなりました。400gの大根がおよそ20gになりました。
昨年作った太めの干し大根と、今回作った椎茸で切干し大根を作ってみました。
最後に
干しネットがあれば、虫や鳥の心配なく安心して、干し野菜や果物を作る事が出来ます。
たくさん果物を頂いた時など、ぜひドライにして、その味を楽しんでみて下さい。
干し野菜も、天日に干す事でうま味がギュッと増して美味しくなります。
乾燥している秋から冬にかけての今が丁度、干し野菜・果物作りにぴったりな時期です。
夏に作ったことがあるけれど、その時はうまくいかなかった。冬の時期がおすすめだよ!
ここまで読んでくれてありがとう!
ではまた次の記事で!