台所20分!コールマンスモーカーで簡単チーズ・ゆで卵燻製の作り方

左がコールマンのコンパクトスモーカー。右が作ったチーズやゆで卵の燻製

「初めてでも、燻製って簡単に作れるの?」

「コールマンのコンパクトスモーカーなら、短時間で燻製が出来るの?」

悩んでいる女性

そんな方のために、コールマンコンパクトスモーカーの実際の使用体験をお届けします。

記事の前半では、管理人がこのスモーカーをオススメする理由を、記事の後半では、実際の燻製を作る工程と必要な材料を、写真でわかりやすく説明しています。

「外じゃなく、家の中でも作れる?」

「煙やにおいは充満しない?」

疑問に思っている女性と男性

といった疑問にもお答えしています。

この記事を読み終えると、コールマンコンパクトスモーカーの魅力がわかり、チーズやゆで卵の燻製を、お手軽に楽しむ事ができます。

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コールマンコンパクトスモーカーを使用した感想

コールマンのコンパクトスモーカー
管理人がこのスモーカーを購入したのは、2020年3月頃です。

管理人がコールマンのコンパクトスモーカーを使用した感想をまとめました。

  • 初めてでも20分ほどで、チーズやゆで卵の燻製が作れる!「すげ~簡単!」
  • 水を注いで煙を抑えるシーリング機能があるが、シーリングしなくても、煙漏れがほとんどない。だから家の中でも全く心配なし。(においは多少あり)
  • 付属の網の扱いには、少し注意が必要。

まとめると、網の扱いには注意が必要だが、煙の心配がなく、室内で20分で燻製が作れます。

気軽に燻製を楽しみたい方や、初めての方にオススメしたい燻製器!という事です。

さらに、この燻製器をおすすめする具体的な理由も、3つ解説していますので、このまま読み進めてみて下さい。

【Coleman】コンパクトスモーカーは熱燻製専用のスモーカー

コールマンのコンパクトスモーカーをおすすめする具体的な理由の前に、『燻製』の事について少しだけ説明します。

『燻製』には、「熱燻」・「温燻」・「冷燻」の3つの方法があります。

燻製道士さんによる「手作り燻製ハンドブック」では、3つの方法を、独自の解釈を加えわかりやすく説明しています。

●熱燻 3つの中で最も手軽で簡単な方法。80℃以上の高温でスモークし、燻煙時間は10分~60分とそう長くない。~中略~ 初心者にはうってつけの方法だ。

『手作り燻製ハンドブック』 燻製道士 世界文化社

●温燻 電気コンロ等の穏やかな熱源を使用し、60℃程度に温度を保ちながらスモークする方法。~中略~ 温度管理が難しいため、中型以上のスモーカーを使用するのがいいだろう。

『手作り燻製ハンドブック』 燻製道士 世界文化社

●冷燻 本来の冷燻は熱源を使わず、スモーカーの中の温度を20℃以下に保ち燻煙する方法。

『手作り燻製ハンドブック』 燻製道士 世界文化社

この3つの方法の中で、コールマンのコンパクトスモーカーは「熱燻製専用」のスモーカーです。

繰り返しになりますが、この燻製器では、火にかけてから、燻製のできあがりまで、早いと20分です。

ただし、熱燻製専用のスモーカーですので、温燻や、冷燻に挑戦したい方、がっつり燻製を楽しみたいという方には、向いていません。

さらに、この燻製方法は、保存食に向かない事も、知っておいて下さい。

しかし、短時間で簡単に作れることから、「自分で燻製作ってみたい」と興味をもった方にはピッタリな燻製器です。

管理人がコンパクトスモーカーをおすすめする3つの理由

管理人がこのスモーカーをおすすめする具体的な理由は、以下の3つです。

  • 網が上段と下段の2つあり、一度に多くの食材を燻製に出来る
  • 煙はほとんど出ないので、室内でも気軽に使用可能。(においは多少あり)
  • 食材を入れやすい形、軽量でコンパクト、お手入れ簡単

網が上段と下段の2つあり、一度に多くの食材を燻製に出来る

コールマンのスモーカーは、2段の網が付属されています。

火をよく通したいささみのような肉、または魚は下の段に、チーズのように火が通りやすいものは上の段に、といった使い方が出来ます。

コールマンのコンパクトスモーカーに付属している網2枚
管理人が使用しているモノは、網の足が1カ所はずれてしまっています(右側の網)
下の網にささみ、上の網にチーズや卵を置いた
左の写真が下の段、右の写真が上の段を重ねた状態。

コンパクトでありながら、一度に、多くの食材を燻製に出来る事も特徴です。

もちろん、上段のみ、下段のみの使用も可能です。

実際に使用してきた管理人からのアドバイスですが、網の扱いには気をつけて下さい。

管理人の場合、購入して約10ヶ月ほどで、網の足の部分が外れてしまいました。

水気をふき取る際に、少し力をいれたら、ポキッといってしまいました。

トモのエル
トモのエル

怪力ってわけじゃ、ないと思うんだけどね・・・笑

網目の溶接部分が取れてしまった所もあります。ここが唯一気になる点ではあるのですが、それでも問題なく使えているので、そのまま使用しています。

コールマンの公式サイトを見ると、網だけの購入も可能です。

煙はほとんど出ないので、室内でも気軽に使用可能。(においは多少あり)

燻製=燻すということから、部屋が「煙だらけになるんじゃないの?」というイメージがあるかもしれません。

でも、火にかけても、ほとんど煙が漏れてくる事はありません。

仮に出てきても、以下の写真のように(わかりずらいですが)、煙もれは、ほんのわずかです。

蓋をした状態。煙のもれは、わずか。
弱火にかけた状態です。蓋と本体の間から煙が立ち上ってきても、ほんのわずか。ほとんど気になりません。

「煙、充満しない?」なんて心配は、全くいりません。

さらに、このスモーカーの特徴として、煙を抑える機能(シーリング)があります。

鍋本体の縁の部分が、溝になっていて、蓋と本体の間に、15mlほどの水を注ぐ事で、シーリングします。

シーリング機能については、後ほど説明しますが、実際はシーリングしなくても、ほとんど煙漏れはありません。

先ほどの火にかけた写真も、シーリングせず、燻製を作っている状態です。

においですが、換気扇を回していても、以下の時はあります。

  • スモーカーを火にかけた時。(最初は蓋をせず、強火で煙が立ち上がるまで待ちます)
  • 燻製具合を確認する為に、蓋をあけた時。
  • 燻製後、黒くなったチップを処理する時や、スモーカーを洗う時。

部屋にこもってしまうほどではありませんが、着ている服や髪の毛には、多少においが移る事もあります。

でも、服や髪は洗えばすむ事ですし、家でアウトドア気分が楽しめると思えば、それほどデメリットではないはずです。

食材を入れやすい形、軽量でコンパクト、お手入れ簡単

燻製を作るのは、中華鍋やフライパンでも代用できます。

代用できるなら、中華鍋やフライパンで良いのでは?

と思われるかもしれません。

しかし、あえてこのスモーカーを紹介する理由は、2つあります。

  • 食材をきちんと入れられる、丸いフォルムの本体と蓋
  • 家庭で使用する鍋と比べても、小さめサイズ、且つ、とても軽量

食材をきちんと入れられる、丸いフォルムの本体と蓋

家にある、中華鍋やフライパンで代用する場合、食材を入れるための深さが必要になります。

燻製をする際には、鍋にチップを入れて、網をしき、その上に食材をのせます

しかし、厚みのある肉などの食材を燻製にしたい場合、鍋の形や大きさによっては、蓋がきっちりしまらない事があります。

そうすると、煙が漏れてしまい、燻製が作れません。

その点、スモーカーであれば、その心配は全くいりません。

蓋が、つるんと丸みを帯びていますので、高さのある食材も、ばっちり入れることができます。

燻製を作るための鍋ですから、当然といえば当然です。

家庭で使用する鍋と比べても、小さめサイズ、且つ、とても軽量

コールマンのコンパクトスモーカーのサイズは、約23.5×20cm。重さは約835gです。

普段ご家庭で使っている鍋と比べても、小さめサイズになります。

一方、一般的な中華鍋は、直径30㎝ほどの大きさ。けっこう大きいですし、重いですよね。

このスモーカーなら、収納もコンパクトですし、付属の袋に入れて、持ち運びもとても楽です。

それに、普段使っている鍋やフライパンを、燻製作りに使用するのは、焦げ付きや、お手入れ等で抵抗がありませんか。

それなら、いっそのこと、専用のスモーカーを用意するのも、ひとつの手です。

使用後は、多少こげつきが残りますが、洗剤で洗うだけなので、お手入れも簡単です。

ステンレス製なので、割れる心配もありません。

左がスモーカー本体に、蓋と網を重ねた状態。左が付属の袋に収納した状態
蓋と網を重ね、付属の袋に入れて収納できます。
洗った後のスモーカー本体
洗ったあとのスモーカー本体。10ヶ月使用してきました。こげつきは、多少残っています。

このように、煙の心配なく、お手入れも簡単に、初めてでも簡単に燻製作りを楽しめるのが、コールマンコンパクトスモーカーの魅力です。

燻製作りに欠かせない、燻煙材

続いて、燻製をつくる際に、必要なモノを紹介します。

燻煙材とよばれるスモークチップです。

このチップを燻製器の底に置いて加熱し、煙を出していきます。

さくらのスモークチップとチップのアップ画像

スモークチップにも種類が色々あるのですが、

初めてなら、どんな食材にも使いやすい「りんご」や「サクラ」がおすすめです。

こちらも、Amazonや楽天、ホームセンターで、購入する事が出来ます。

価格は、500gで500円以下です。

燻製後のチップとザラメの状態。
燻製後のスモークチップとザラメです。

以外と簡単!燻製作りの手順

では、コンパクトスモーカーを使用して、実際の燻製作りをみていきましょう。

燻製に必要な道具と材料

今回用意した道具と材料は、以下です。

  • 燻製器:コールマンのコンパクトスモーカー
  • スモークチップ:さくら
  • ザラメ:なくても出来ますが、あった方が色艶良く仕上がります。
  • アルミホイル:スモークチップや食材の下に敷きます。
  • 食材:プロセスチーズ、ウインナー、ゆで卵(うずらの卵でも)、ちくわ、ささみ。
燻製に必要な道具-燻製器、網、スモークチップ、ザラメ、アルミホイル
燻製する食材-ゆで卵、ちくわ、ウィンナー、プロセスチーズ、ささみ。

※ささみ:塩コショウしただけです。

※ゆで卵:キッチンペーパーで、水分をふいておきます。

食材の水分は、きちんと拭き取って下さい。濡れたままだと、食材が苦くなったり、酸っぱくなってしまいます。

ここから、燻製作りの手順です。

1:アルミホイルをしき、スモークチップをひとつかみ入れます。

①スモーカーの底にアルミホイルを敷き、スモークチップをひとつかみ入れます。(15g入れました)

②次に、ザラメを加えます。(10g入れました)

③チップやザラメの上に、さらにアルミホイルをかぶせます。これは、食材から漏れた水分で、チップがぬれてしまうのを防ぐためです。

スモーカーにアルミをしき、スモークチップを入れた
①アルミホイルの上にチップ
チップを入れたあと、さらに、ザラメを加えた
②ザラメを加える
チップとザラメの上に、濡れないようアルミホイルをしいた。
③上にアルミホイルをかぶせる

2:網の上に食材をおきます。

網をスモーカーに入れて、食材をおきます。

下の段の網をセットして、塩コショウしたささみを2枚おいた
下の段のささみ。
上の段の網をセットし、チーズ、卵、ちくわ、ウィンナーをのせた
上の段のチーズやゆで卵。

下の段には、火をよく通したいささみをおきました。

上の段に、卵、ウィンナー、チーズ、ちくわをおきました。

チーズは、とけて下に落ちる可能性があります。それを防ぐため、アルミホイルをしいてください。

3:ガスコンロにスモーカーをおき、強火にかけます。

①スモーカーを、強火にかけます。

②煙が出てきたら、蓋をします。

左が強火で煙が立っている状態。右が蓋をした状態。
強火1分くらいで、煙が立ち上がってきました。そしたら蓋をします。

4:弱火にし、本体の溝に少量の水を注ぐ(シーリング)

①弱火にします。

②15mlほどの水を、本体の溝の部分に注ぎます。

本体の縁に溝がある(左)その溝に15mlの水を注ぎ、シーリングしている所。
本体の縁に溝がある(左)。水を注いで、煙を抑える機能・シーリング(右)

コールマンスモーカーの特徴の所で、少し触れていますが、この燻製器には、本体の溝に水を注ぐ事で、煙を抑える機能(シーリング)があります。

実際にやってみて思ったのですが、水を注ぐ際には、コツが必要です。

なぜなら、注ぎ方を間違えると、内部に水が入り込み、チップを濡らしてしまう事につながるからです。

仮に食材が濡れれば、酸味や苦みの原因にもなります。

そこで、水を注ぐ時のポイントなのですが、

  • 蓋をすべらせるように水を注ぐ。
  • 4~5カ所にわけて、少量ずつ注ぐ。

のが良いです。

ただ、管理人としては、

  • 水を注がなくても、煙は気にならない。
  • 注いでも、その効果があまり実感できない。
  • むしろ注がない方が、香りも色も味も、上手な燻製が出来る。

といった理由から、この機能は使わない事が多いです。

今回の燻製も、シーリングせずに、作っています。

最後に、シーリングありと、シーリングなしの燻製比較も、写真にあげていますので、参考にしてみて下さい。

5:弱火で、好みの時間燻製する(目安は約10分)

①弱火で、10分~20分火にかけます。

食材によって、火にかける時間は、調整して下さい。

今回は、生のささみも入れたので、弱火で20分火にかけました。

チーズや、ウィンナーなど、そのまま食べられる食品だけなら10分で十分です。

ちなみに家のガスコンロだと、安全機能が働き、火が消えてしまう場合があります。

その場合はカセットコンロを使用して下さい。

6.火をとめて、蓋をしたまま蒸らし(目安は10分)、完成

①火を消し、蓋をしたまま、10分ほど待って完成です。

蒸らす時間も、お好みで調整して下さい。

蓋をあけると、ふわっと、燻した香りが広がりました。

ささみのような生の肉、魚は、食べる前に必ず、火がきちんと通っているか、確認して下さい。

完成した燻製。左が上の段。右が下の段。どちらも色よく仕上がっている。
色艶よく、仕上がりました。
燻製したささみの切った断面。きちんと火が通っている。
弱火で20分、火を消し10分。しっかり火が通っています。しっとり仕上がりました。

感想

チーズやウィンナー、ちくわは、文句なく美味しいです。

すでに加工されている食材なので、事前に味付けする必要がなく、純粋に燻製の香りを楽しむ事ができました。

今回、卵には、何も味つけしませんでした。薄味好みの管理人には、それでも十分美味しかったです。

わずか20分!コールマン燻製器で簡単にチーズ・たまご燻製の作り方記事の画像

塩コショウしただけのささみは、色艶よく、とてもしっとり出来上がりました。

完成した燻製ささみを、切って皿に盛り付けた状態

ちなみに、シーリングした時と、しなかった時の違いは、こちらの写真になります。

ザラメを使用した時と、していない時の燻製の色艶比較画像
ザラメあり、シーリングなし(右)が、個人的には一番美味しかったです。

ザラメを使用しなかった場合は、以下のようになりました。

ザラメを使用せず、シーリングして弱火20分、蒸らし10分のささみやチーズの燻製
ザラメを入れた時とくらべると、色づきは薄い。燻製の香りも弱め。

ザラメは、スーパーで1kg300円くらいで購入できます。

使用した方が、より一層燻製を楽しめます。

下の網は使用せず、チーズやちくわといった加工食品だけを燻製したのはこちら。

ザラメ10g、シーリングして弱火10分、蒸らし10分したチーズ等の燻製画像
火が通りやすいので、弱火10分弱で十分です。

作る際の、参考にして下さい。

最後に

コールマンのコンパクトスモーカーを使用した、燻製作りの紹介でした。

実際にやってみると、わずか20~30分足らずで、燻製が作れる事がわかります。

今回紹介したようなコンパクトな燻製器であれば、キッチンでも、手軽に燻製を楽しめますよ。

なかなか外出が出来ない日々が続きますが、自宅でアウトドア気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。