「初めてでも、燻製って簡単に作れるの?」
「コールマンのコンパクトスモーカーなら、短時間で燻製が出来るの?」
そんな方のために、コールマンコンパクトスモーカーの実際の使用体験をお届けします。
記事の前半では、管理人がこのスモーカーをオススメする理由を、記事の後半では、実際の燻製を作る工程と必要な材料を、写真でわかりやすく説明しています。
「外じゃなく、家の中でも作れる?」
「煙やにおいは充満しない?」
といった疑問にもお答えしています。
この記事を読み終えると、コールマンコンパクトスモーカーの魅力がわかり、チーズやゆで卵の燻製を、お手軽に楽しむ事ができます。
コールマンコンパクトスモーカーを使用した感想
管理人がコールマンのコンパクトスモーカーを使用した感想をまとめました。
- 初めてでも20分ほどで、チーズやゆで卵の燻製が作れる!「すげ~簡単!」
- 水を注いで煙を抑えるシーリング機能があるが、シーリングしなくても、煙漏れがほとんどない。だから家の中でも全く心配なし。(においは多少あり)
- 付属の網の扱いには、少し注意が必要。
まとめると、網の扱いには注意が必要だが、煙の心配がなく、室内で20分で燻製が作れます。
気軽に燻製を楽しみたい方や、初めての方にオススメしたい燻製器!という事です。
さらに、この燻製器をおすすめする具体的な理由も、3つ解説していますので、このまま読み進めてみて下さい。
【Coleman】コンパクトスモーカーは熱燻製専用のスモーカー
コールマンのコンパクトスモーカーをおすすめする具体的な理由の前に、『燻製』の事について少しだけ説明します。
『燻製』には、「熱燻」・「温燻」・「冷燻」の3つの方法があります。
燻製道士さんによる「手作り燻製ハンドブック」では、3つの方法を、独自の解釈を加えわかりやすく説明しています。
●熱燻 3つの中で最も手軽で簡単な方法。80℃以上の高温でスモークし、燻煙時間は10分~60分とそう長くない。~中略~ 初心者にはうってつけの方法だ。
『手作り燻製ハンドブック』 燻製道士 世界文化社
●温燻 電気コンロ等の穏やかな熱源を使用し、60℃程度に温度を保ちながらスモークする方法。~中略~ 温度管理が難しいため、中型以上のスモーカーを使用するのがいいだろう。
『手作り燻製ハンドブック』 燻製道士 世界文化社
●冷燻 本来の冷燻は熱源を使わず、スモーカーの中の温度を20℃以下に保ち燻煙する方法。
『手作り燻製ハンドブック』 燻製道士 世界文化社
この3つの方法の中で、コールマンのコンパクトスモーカーは「熱燻製専用」のスモーカーです。
繰り返しになりますが、この燻製器では、火にかけてから、燻製のできあがりまで、早いと20分です。
ただし、熱燻製専用のスモーカーですので、温燻や、冷燻に挑戦したい方、がっつり燻製を楽しみたいという方には、向いていません。
さらに、この燻製方法は、保存食に向かない事も、知っておいて下さい。
しかし、短時間で簡単に作れることから、「自分で燻製作ってみたい」と興味をもった方にはピッタリな燻製器です。
管理人がコンパクトスモーカーをおすすめする3つの理由
管理人がこのスモーカーをおすすめする具体的な理由は、以下の3つです。
- 網が上段と下段の2つあり、一度に多くの食材を燻製に出来る
- 煙はほとんど出ないので、室内でも気軽に使用可能。(においは多少あり)
- 食材を入れやすい形、軽量でコンパクト、お手入れ簡単
網が上段と下段の2つあり、一度に多くの食材を燻製に出来る
コールマンのスモーカーは、2段の網が付属されています。
火をよく通したいささみのような肉、または魚は下の段に、チーズのように火が通りやすいものは上の段に、といった使い方が出来ます。
コンパクトでありながら、一度に、多くの食材を燻製に出来る事も特徴です。
もちろん、上段のみ、下段のみの使用も可能です。
実際に使用してきた管理人からのアドバイスですが、網の扱いには気をつけて下さい。
管理人の場合、購入して約10ヶ月ほどで、網の足の部分が外れてしまいました。
水気をふき取る際に、少し力をいれたら、ポキッといってしまいました。
怪力ってわけじゃ、ないと思うんだけどね・・・笑
網目の溶接部分が取れてしまった所もあります。ここが唯一気になる点ではあるのですが、それでも問題なく使えているので、そのまま使用しています。
コールマンの公式サイトを見ると、網だけの購入も可能です。
煙はほとんど出ないので、室内でも気軽に使用可能。(においは多少あり)
燻製=燻すということから、部屋が「煙だらけになるんじゃないの?」というイメージがあるかもしれません。
でも、火にかけても、ほとんど煙が漏れてくる事はありません。
仮に出てきても、以下の写真のように(わかりずらいですが)、煙もれは、ほんのわずかです。
「煙、充満しない?」なんて心配は、全くいりません。
さらに、このスモーカーの特徴として、煙を抑える機能(シーリング)があります。
鍋本体の縁の部分が、溝になっていて、蓋と本体の間に、15mlほどの水を注ぐ事で、シーリングします。
シーリング機能については、後ほど説明しますが、実際はシーリングしなくても、ほとんど煙漏れはありません。
先ほどの火にかけた写真も、シーリングせず、燻製を作っている状態です。
においですが、換気扇を回していても、以下の時はあります。
- スモーカーを火にかけた時。(最初は蓋をせず、強火で煙が立ち上がるまで待ちます)
- 燻製具合を確認する為に、蓋をあけた時。
- 燻製後、黒くなったチップを処理する時や、スモーカーを洗う時。
部屋にこもってしまうほどではありませんが、着ている服や髪の毛には、多少においが移る事もあります。
でも、服や髪は洗えばすむ事ですし、家でアウトドア気分が楽しめると思えば、それほどデメリットではないはずです。
食材を入れやすい形、軽量でコンパクト、お手入れ簡単
燻製を作るのは、中華鍋やフライパンでも代用できます。
代用できるなら、中華鍋やフライパンで良いのでは?
と思われるかもしれません。
しかし、あえてこのスモーカーを紹介する理由は、2つあります。
- 食材をきちんと入れられる、丸いフォルムの本体と蓋
- 家庭で使用する鍋と比べても、小さめサイズ、且つ、とても軽量
食材をきちんと入れられる、丸いフォルムの本体と蓋
家にある、中華鍋やフライパンで代用する場合、食材を入れるための深さが必要になります。
燻製をする際には、鍋にチップを入れて、網をしき、その上に食材をのせます
しかし、厚みのある肉などの食材を燻製にしたい場合、鍋の形や大きさによっては、蓋がきっちりしまらない事があります。
そうすると、煙が漏れてしまい、燻製が作れません。
その点、スモーカーであれば、その心配は全くいりません。
蓋が、つるんと丸みを帯びていますので、高さのある食材も、ばっちり入れることができます。
燻製を作るための鍋ですから、当然といえば当然です。
家庭で使用する鍋と比べても、小さめサイズ、且つ、とても軽量
コールマンのコンパクトスモーカーのサイズは、約23.5×20cm。重さは約835gです。
普段ご家庭で使っている鍋と比べても、小さめサイズになります。
一方、一般的な中華鍋は、直径30㎝ほどの大きさ。けっこう大きいですし、重いですよね。
このスモーカーなら、収納もコンパクトですし、付属の袋に入れて、持ち運びもとても楽です。
それに、普段使っている鍋やフライパンを、燻製作りに使用するのは、焦げ付きや、お手入れ等で抵抗がありませんか。
それなら、いっそのこと、専用のスモーカーを用意するのも、ひとつの手です。
使用後は、多少こげつきが残りますが、洗剤で洗うだけなので、お手入れも簡単です。
ステンレス製なので、割れる心配もありません。
このように、煙の心配なく、お手入れも簡単に、初めてでも簡単に燻製作りを楽しめるのが、コールマンコンパクトスモーカーの魅力です。
燻製作りに欠かせない、燻煙材
続いて、燻製をつくる際に、必要なモノを紹介します。
燻煙材とよばれるスモークチップです。
このチップを燻製器の底に置いて加熱し、煙を出していきます。
スモークチップにも種類が色々あるのですが、
初めてなら、どんな食材にも使いやすい「りんご」や「サクラ」がおすすめです。
こちらも、Amazonや楽天、ホームセンターで、購入する事が出来ます。
価格は、500gで500円以下です。
以外と簡単!燻製作りの手順
では、コンパクトスモーカーを使用して、実際の燻製作りをみていきましょう。
燻製に必要な道具と材料
今回用意した道具と材料は、以下です。
- 燻製器:コールマンのコンパクトスモーカー
- スモークチップ:さくら
- ザラメ:なくても出来ますが、あった方が色艶良く仕上がります。
- アルミホイル:スモークチップや食材の下に敷きます。
- 食材:プロセスチーズ、ウインナー、ゆで卵(うずらの卵でも)、ちくわ、ささみ。
※ささみ:塩コショウしただけです。
※ゆで卵:キッチンペーパーで、水分をふいておきます。
食材の水分は、きちんと拭き取って下さい。濡れたままだと、食材が苦くなったり、酸っぱくなってしまいます。
ここから、燻製作りの手順です。
1:アルミホイルをしき、スモークチップをひとつかみ入れます。
①スモーカーの底にアルミホイルを敷き、スモークチップをひとつかみ入れます。(15g入れました)
②次に、ザラメを加えます。(10g入れました)
③チップやザラメの上に、さらにアルミホイルをかぶせます。これは、食材から漏れた水分で、チップがぬれてしまうのを防ぐためです。
2:網の上に食材をおきます。
網をスモーカーに入れて、食材をおきます。
下の段には、火をよく通したいささみをおきました。
上の段に、卵、ウィンナー、チーズ、ちくわをおきました。
チーズは、とけて下に落ちる可能性があります。それを防ぐため、アルミホイルをしいてください。
3:ガスコンロにスモーカーをおき、強火にかけます。
①スモーカーを、強火にかけます。
②煙が出てきたら、蓋をします。
4:弱火にし、本体の溝に少量の水を注ぐ(シーリング)
①弱火にします。
②15mlほどの水を、本体の溝の部分に注ぎます。
コールマンスモーカーの特徴の所で、少し触れていますが、この燻製器には、本体の溝に水を注ぐ事で、煙を抑える機能(シーリング)があります。
実際にやってみて思ったのですが、水を注ぐ際には、コツが必要です。
なぜなら、注ぎ方を間違えると、内部に水が入り込み、チップを濡らしてしまう事につながるからです。
仮に食材が濡れれば、酸味や苦みの原因にもなります。
そこで、水を注ぐ時のポイントなのですが、
- 蓋をすべらせるように水を注ぐ。
- 4~5カ所にわけて、少量ずつ注ぐ。
のが良いです。
ただ、管理人としては、
- 水を注がなくても、煙は気にならない。
- 注いでも、その効果があまり実感できない。
- むしろ注がない方が、香りも色も味も、上手な燻製が出来る。
といった理由から、この機能は使わない事が多いです。
今回の燻製も、シーリングせずに、作っています。
最後に、シーリングありと、シーリングなしの燻製比較も、写真にあげていますので、参考にしてみて下さい。
5:弱火で、好みの時間燻製する(目安は約10分)
①弱火で、10分~20分火にかけます。
食材によって、火にかける時間は、調整して下さい。
今回は、生のささみも入れたので、弱火で20分火にかけました。
チーズや、ウィンナーなど、そのまま食べられる食品だけなら10分で十分です。
ちなみに家のガスコンロだと、安全機能が働き、火が消えてしまう場合があります。
その場合はカセットコンロを使用して下さい。
6.火をとめて、蓋をしたまま蒸らし(目安は10分)、完成
①火を消し、蓋をしたまま、10分ほど待って完成です。
蒸らす時間も、お好みで調整して下さい。
蓋をあけると、ふわっと、燻した香りが広がりました。
ささみのような生の肉、魚は、食べる前に必ず、火がきちんと通っているか、確認して下さい。
感想
チーズやウィンナー、ちくわは、文句なく美味しいです。
すでに加工されている食材なので、事前に味付けする必要がなく、純粋に燻製の香りを楽しむ事ができました。
今回、卵には、何も味つけしませんでした。薄味好みの管理人には、それでも十分美味しかったです。
塩コショウしただけのささみは、色艶よく、とてもしっとり出来上がりました。
ちなみに、シーリングした時と、しなかった時の違いは、こちらの写真になります。
ザラメを使用しなかった場合は、以下のようになりました。
ザラメは、スーパーで1kg300円くらいで購入できます。
使用した方が、より一層燻製を楽しめます。
下の網は使用せず、チーズやちくわといった加工食品だけを燻製したのはこちら。
作る際の、参考にして下さい。
最後に
コールマンのコンパクトスモーカーを使用した、燻製作りの紹介でした。
実際にやってみると、わずか20~30分足らずで、燻製が作れる事がわかります。
今回紹介したようなコンパクトな燻製器であれば、キッチンでも、手軽に燻製を楽しめますよ。
なかなか外出が出来ない日々が続きますが、自宅でアウトドア気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。